読書録

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『相続はおそろしい』 平林亮子 著

相続はおそろしい (幻冬舎新書)

相続はおそろしい (幻冬舎新書)

身近なところでまさに相続の問題が持ち上がって、この本を手に取ってみると、いかに遺産相続が難しく、いろいろなルールがあることを知った。いつのことかはわからないとはいっても、禍根を残さず、親族同士が仲良くやっていくためには、生前からきちんとしておく必要があるのだと感じた。

著者は最後に、1.系図づくり、2.関係者の財産を把握する、3.遺言を書く、4.病気・介護・葬儀に関するポリシーを決める、5.家族でコミュニケーションをとる、の5つを今から準備しておくように呼びかけているが、大切なことだと思う。とりわけ、4についてはさらに、延命治療をするのか、病気の告知をするか、介護や施設の希望と自宅をどうするのか、葬儀の希望、埋葬の希望など、自分でも考えておこうかと思った。これら諸点について、生前から同意をとっておくというのも理想ではあるが、なかなかそうはいかないような気もする。

法制相続の割合(配偶者は、相手が子供だと1/2、直系尊属は1/3、兄弟姉妹は1/4)

(扉-要旨)
相続の恐怖といえば相続税と思いがちだが、納税義務が生じるのは資産1億円以上を持つ4パーセントの人たちだけ。本当に怖いのは人の本性がむきだしになる遺産分割であり、これは財産が少ないほど深刻な諍いを引き起こす。一つの土地を兄弟の共有名義にしたことで始まる悲劇、親の死後、判明した異母兄弟との争い―。生前の準備不足が兄弟姉妹を絶縁へと至らしめる。まずは親が死ぬ前に関係者で財産情報を共有すること。会計のプロが自らの体験をもとに相続の基本を指南する。



(目次-引用)
1 相続と介護―介護の値段はいったいいくら?;


2 相続と借金―引き継ぐのは財産だけではない;


3 相続と嫁姑問題―子供がいない夫婦の悲劇;


4 行方不明の相続人―親族みなの連絡先を知っていますか?;


5 相続と隠し子―どこかにもう一人の子供がいたら;


6 遺言偽造疑惑―遺言はいつどこで開封すべきか?;


7 相続と不動産1―家は本当に財産なのか?;


8 相続と保証人―法律上の地位を引き継いだとき;


9 相続と不動産2―家はどうやっても分けられない;


10 相続と税金―1億円以上の財産があったら;


11 相続と家族―生きているうちに死と向き合う


{地区センターから借り9/16読了、記入は19}