- 作者: 国立編訳館,蔡易達,永山英樹
- 出版社/メーカー: 雄山閣出版
- 発売日: 2000/03
- メディア: 単行本
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台湾国民中学歴史教科書の翻訳で、発刊当初は、「親日」「媚日」「植民地美化」と罵声を浴びせられ政治問題化したこともあるが、基本的には、台湾人の主体的な立場に基づきながら、近代化という自国の発展過程を言い表したと訳者が紹介しているが、多民族をかかえながら台湾としてのアイデンティティを模索しているのかと思う。
平ほ族と高山族が原住民社会としてはあり、平ほ族は漢民族との接触によって漢文化と融合していったこと。
台湾民主国と武装抗日、霧社事件についても、きちんと説明をしている。
p79:「戦争と皇民化」の項では、日本語の常用や日本の神の祭祀などへの改変を奨励し・・・台湾籍日本兵の総数は20万人余の多きに達した。
正直言って、台湾といえば中華民国、蒋介石が逃げて作った、というぐらいの印象が、過去の歴史や今までの激動、李登輝元総統が苦労をしながら台湾化・民主化を進めてきたことなどを知ると、台湾がとても好きになってきた。
(目次-引用)
第1章 序論;
第2章 先史時代;
第3章 国際競争時期;
第4章 鄭氏治台時期;
第5章 清領時代前期;
第6章 清領時代後期;
第7章 日本植民統治時期の政治と経済;
第8章 日本植民統治時期の教育、学術と社会;
第9章 台湾における中華民国の政治変遷;
第10章 台湾における中華民国の経済、文教と社会;
第11章 未来への展望
{図書館で借り6/10読了、記入は7/1}