読書録

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『闘うドキュメンタリー』 川良浩和 著

闘うドキュメンタリー―テレビが再び輝くために

闘うドキュメンタリー―テレビが再び輝くために

書評で紹介されていた本。グッドナイト&グッドラックの映画は、ちょうど最近見たところで、白黒ではあったが、面白い内容だった。
ジャーナリズムについて考えさせられる映画であり、本でした。

(目次ー引用)
第1章 目で考える;
p13〜(本田宗一郎さんの入社式のあいさつ)「自分のために働いて下さい。君たちが面白がってやらなければ、よいものができるわけがない。会社は君たちが思う存分楽しむためにあるんだよ」・・(井深さんソニーの設立趣意書で)「自由闊達にして、愉快なる理想工場の建設」・・現場は「本田式」で。
p16:本田さん「人生いろいろあったが、要するに、その価値は何回感激したかということだな」最後に「人生をたのしませてくれてありがとう」


第2章 テレビという畑を耕す;
p99:政治家が何かを言ってくることがあるのかないのか、私はこれもありうると思って番組を作ってきた。それが私の現場に影響を与えることが一度もなかったのは、さまざまな段階で、政治家の圧力に対処し、現場を守り抜き、現場に直接言ってこなかった人々の力だと思っている。・・(p106)上に相談するな・・(p112)こんな番組が作れる限りNHKは大丈夫だ


第3章 事実と出会う;
p340:「見えないものに関心を持って、事実を信じることこそ、大型番組の生命線と思う」


第4章 テレビを創る原点を探して;
p322:あるのはその時代だ。時代に寄り添い、今を生きなければならない人々と心がつながった番組は輝いていた。
p358:戦前のNHKを評した3Tは帝大、逓信省、低能・・


終章 ジャーナリズム宣言;
p378:不偏不党、国民の財産を守り、豊かな生活に資する番組を提供する。確かにそうなのだが、私は、公共放送のため、NHKのためとそうした使命を振りかざして番組を作ったことは一回もないからだ。優れた企画を出し、自分の興味を満たし、描きつくして、それが視聴者の支持を得て、結果としてNHKのためにもなると思ってやってきた。企画の一つひとつは、自分の生き方そのものだった。
p380〜『グッドナイト&グッドラックエド・マローの言葉


{図書館から2/22借り26読了、記入は28}