読書録

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『警視庁捜査二課』 萩生田勝 著

警視庁捜査二課

警視庁捜査二課

なぜ辞職されたのか、明らかにはされていないが、これまでの経験を伝えていこうと、この本に書かれている教訓というかノウハウというのは、なかなか含蓄に富んでいる。
映画や小説、ドラマなどでよく取り上げられる「刑事」ものではあるが、当事者本人が語る内容というのは、説得力があるように思った。
そして、それは刑事だけではなく、ほかの仕事でもあてはまるものだと感じる。

現場の大切さ、たった一日の遅れが致命的に、人格でぶつかっていくこと。

とても面白く読ませてもらえました。


(目次-引用)
第1章 泥棒刑事;
p26:ホシは必ず逃げる・・捜査は半分以上が運・・人間対人間の信頼関係が生まれ・自供

第2章 ナンバー知能;
p74:上司の判断なんてアテにならない。大事なのは現場の勘
p84:落ちるのは、ホシと取調官の人間としての次元がピタリとあったときでした。
p87:たった一日が取り返しのつかない事態を引き起こすことがたくさんある

第3章 バブル経済事件;
p114:証拠品を飽きるほど見つめるという態度

第4章赤坂警察署汚職事件;

第5章 麹町警察署
p162:取り調べで大切なのは、調べに当たる刑事それぞれの人格だということです。

第6章 事件の現場は銀座のクラブ;
p196:現場百回、現場百遍などといって、殺人事件では現場を非常に大切にする。・・贈収賄事件でも・・現場にできるだけ足を運んでみることが大事・・被疑者の人となりがポッカリ浮かび上がってくるもの

第7章 農林水産省汚職
第8章 外務省報償費流用事件
p269;いい取り調べをするためには、ホシなりその事案なりを徹底的に探求することが肝要です。ギャンブルもやらない、苦労も知らない、失敗もしたことがない、こんな刑事ではいい調べはできません。


{図書館から1/31借り2/4読了、記入は2/13}