- 作者: 北徹
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2002/05/07
- メディア: 単行本
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物忘れがだんだんひどくなってくるような気がして、この本を手にとってみる。
アルツハイマーだけでなく、さまざまなケースが考えられることや、判定するためのテストなども盛り込まれている。
自分でも答えを考えてやってみたが、逆に、こんな問いにも、忘れて答えられなくなるのが、高齢化なんだなあと、妙に実感する。
p12:もの盗られ妄想→持ち物が見当たらない ←祖母がそうだったことを思い出す。
p34:いいしれない不安感と自尊心の崩壊、p111:身近な人につらくあたるが、遠い人にはそうでないので、見極める必要あり。
p49:痴呆(が増え)・・を考えるということは、人生の終わりをどのように迎えるかということについて考えることに他なりません。
p93:軽度から中等度の患者さんには、記憶障害と呼ぶようにしている。
p101〜:治療で3グループ 1.治療可能 2.予防が大事(脳血管性障害等) 3.接し方が大事(アルツハイマーを含む群)
・苦痛と屈辱を与えるようなリハビリ訓練はだめ。(p124)
・「福祉」を恵まれない人への援助と考えるのでなく、「障害があっても普通に生きることを支える」としてとらえる(p148)
・保険・医療・福祉が、介護保険制度によって輪をうまく重ねる必要(p151)
祖母のケースで、なぜ身近に接している人に厳しくあたり、たまにしか見舞いにいかない親族には優しかったのか、この本を読んでわかったような気がした。それならどうすればいいのか・・難しいけどいずれは考えて行く必要がある。
{図書館で8/7借り29読了、記入は9/6}