- 作者: 海堂尊
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/11/21
- メディア: 新書
- 購入: 10人 クリック: 169回
- この商品を含むブログ (110件) を見る
ただ、残された唯一の課題、費用負担の問題は、著者は国が財政負担をすべきというが、うまく制度設計をしないといけないだろう。
著作では、厚生労働省への強烈な皮肉や批判を盛り込みながら、p267〜最後の言葉に思いが込められている。
「官僚の不作為も適切にとがめなければ、彼らは責任を感じない。物事を考え抜かなければ。市民は国家に食い殺される。防ぐ手立てはただ一つ、自分で考え、物事を調べ、より良くするために行動すること。安穏と怠惰な眠りの中で人生を全うできる幸せな時代は終焉を告げた。無知は罪なのである。医学の原点とは何か、考え直すべき時がきた。官僚は、医療が真摯にそして謙虚に、死者の声に耳を傾けることができる医療制度設計を、土台から構築しなおす大事業に取り掛かるべき時が来たのだ。無知は罪である。そして無知とは、考えようとしない怠惰の中に棲息する」
{地区センターから7/12借り24読了、同日記入}