読書録

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『40歳からの「夢ノート」』中山庸子 著

40歳からの「夢ノート」―楽しくつくって、願いをかなえる まだまだこれから!新しい人生をひらくヒント

40歳からの「夢ノート」―楽しくつくって、願いをかなえる まだまだこれから!新しい人生をひらくヒント

この著者の本は、どちらかというと女性向けではあるが、かつて仕事で失敗してどうしようもなく落ち込んだ時、「がんばらない勇気がもてる50の方法」を読んで、なんとか踏みとどまった記憶があり、本棚を探してみたら、2001年5月27日午前零時半〜1時半というメモとともに残っていた。本書でも、必要なのは「がんばりすぎない勇気」(p157)として再び登場している。

時をへて、今や40歳代。この新しい本を読んで、先の小澤さんの本と同様、「夢」を持って生きて行くのが楽しいのだろうと改めて思う。
プロローグでは、ここままといまさらに揺れる40歳代で、「ネガティブ三姉妹」=ネタミ、ソネミ、ヒガミ につけこまれず、夢に変えていこうと呼びかける。そして最後のエピローグ(p177〜)では、「自分を信じ、夢を楽しむ」をタイトルに、座右の銘として、「あれやこれやもネタ&タネ」にしたという。

著者が過剰な自意識やあせりからの脱出のきっかけになったのは、ロジャー・ローゼンブラットの「だれもあなたのことなんかかんがえていない」(早川書房)から、「自分の長所を見極めて、それを磨きましょう」だったという。(p31)
また、夢ノートのきっかけは、B・スイートランドの「信念をつらぬく」(創元社)にあった「夢の視覚化」という提案に共感したことで、この中から「愛があらゆるもののうちで最大の刺激」などの言葉も紹介している。(p82)

また、しんどい日々を暮らしていく上で、「土」ほぐしの効果があったと思うのは、1.イライラ・クヨクヨの発散法を見つける 2.小さなごほうぼを用意しておく ことだったとのこと。(p34)

そして本書などで紹介する「夢ノート」のリストを作る際の基本方針は、1.どんな夢にも優劣をつけない 2.どんな夢も恥ずかしがらない 3.人に見せないのが前提 4.できるだけたくさん書きだす 5.思いついたらすぐに書き足す 6.繰り返し眺めたり読んだりする 7.夢がかなったら、印をつける(p54)ことで、ハッピーな生活をしていくコツは、かなった夢に感謝しつつ、これからかなえたい夢があることを喜ぶこと(p71)だと紹介し、夢実現の意味を 「自分はここに必要な人間なんだ」と実感できること(p74)だとしている。

また、うちの家事をめぐる論争を思い出して面白かったのは、p58の「あーあ、私ばっかり」感があると、人は間違いなく疲れます。自分を大切にできる場所である「夢の小部屋」と大切な「夢ノート・リュクス班」があればこころのうるおいや弾力を取り戻し・・・というところ。なかなか弾力性が失われている恐れがある・・そこで、p126言い方ひとつで展開が変わる の中で ▼ちょっと。まだできてないの でなく ◎そろそろできたかしら ▼今手が離せない ◎ちょっと待ってもらえばお手伝いできますが など紹介しているが、こうした相手の立場からの発想と、何でも人のせいにしないことによって、物事が好転するとアドバイスしてくれている。
家事をめぐっては、p143に、複雑で手間がかかる料理より、季節の素材を生かす単純な工程で済むものをメーンにし、「準備・実行・片付け」をワンセットにしておくというのが大事なポイントというが、これもわがパートナーには理解してもらいたいところ。

最近、篤姫の人気が高いが、本著では、宮尾さんの本から学んだこととして、☆どうにもならないことで、クヨクヨしない。☆自分の力でなんとかなりそうなことには、精一杯取り組む ことを紹介しているが、こう受け取ることができることも、ドラマが魅力的に見えることなのかもしれない。

さて、この本のラストでは、「夢」について、☆夢があるほうが、物事がうまくいく ☆夢があれば、イキイキと元気でいられる ☆夢があると、周りの人と仲良くできる ☆夢のおかげで、ネガティブ三姉妹につけ込まれない。という効果があるのは間違いない!と確信しているとし、別の見方として、☆行きたい方向がわかれば、夢はかなっていく ☆元気にしている方が、夢がかないやすい などとまとめている。

やはり、パートナーには読んでもらいたい本だ。

{フォーラムから6/29借り7/16読了、記入は23}