- 作者: 草薙厚子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/10/20
- メディア: 新書
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結論を端的にいえば、親の過干渉とゲームの悪影響ということになるが、後者については、違う本では違うことをいうケースがあるものの、実際に子供たちに向き合う職場の人たちが感じるのであれば、やはり悪い影響があるのだろうとは思う。テレビゲームが子供の暴力性を増すという調査や報告についても触れている。最近の土浦の事件もゲームとの関連についていろいろ書かれていたが、ステレオタイプになってはいけないと思いつつ、問題は認識しなければいけない。以下引用。
p135:ゲームについて結論 ○多くの専門家はゲームは前頭前野の発達に良い影響は与えないとがんが得ている ○現実と幻想の区別を危うくしている ○戦いや暴力など攻撃的な要素は強い幻想をもたらし、攻撃性を強める ○ひとりで長時間遊ぶことができるため、思いやりなどの感情が育たない危険性。
p158:少年犯罪を生む家庭の共通項のまとめ ○母親による過干渉と父親の存在感のなさ ○過干渉で「もう一人の自分」が芽生え、次第に攻撃性を強める ○家庭や学校に居場所をなくしゲームやホラービデオなど幻想の世界にのめりこむ ○残虐な映像が頭の中をよぎるようになり、現実と空想の境界線が曖昧になっていく ○親が黙認するうちに歯止めがきかなくなる
p159:教訓 ○過干渉しない=子どもを自分の理想に嵌めこもうとしない ○放任しない=ゲームやインターネットとの関わりを放置しない。
{3/31借り4/6読了、記入は12}