読書録

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格差が遺伝する!/三浦展

格差が遺伝する! ~子どもの下流化を防ぐには~ (宝島社新書)

格差が遺伝する! ~子どもの下流化を防ぐには~ (宝島社新書)

目次をたどっていけば、
第1章:子どもの成績は親の経済力に比例する・・所得が高いほど塾に通う、教育にお金がかかりすぎる。
第2章:母親が子供の成績を左右する・・母親の結婚前の所得や学歴が高いと成績が良い。てきぱきと仕事をこなす母親を見て。
第3章:食生活が成績の上下を分ける・・
第4章:頭のよい子はどんな子か?・・テレビもゲームも一日1時間以内。
第5章:「生活の質」の格差が階層の固定化を生む
第6章:子供を中学受験させる親、させない親
第7章:母親たちの満足と不満・・母親が満足する子供はがんばりや、まじめ、正直。

小学2〜6年の母親1443人に対するアンケート調査の結果を、データを駆使しながら紹介しており、なるほどと思う部分多々あり。
今のままでは、固定化していく傾向があり、著者が終りの方で「文化体験スクール」を放課後に設けることを提案しているように、何らかの対策、システム改善を図っていかなければ、きわめて閉塞感のある社会になっていくのではないかと感じる。以下引用。

p12〜:子どもの成績がよいのは、父親の所得が高い。母親の結婚前の所得が高い。父親、母親、祖父の学歴が高い。に加えて、母親が料理をするのが好きである。父親が土日休みである。また、成績が良い子どもは、明るくがんばりやでスポーツ好き。成績の悪い子は消極的でだらしなく友達が少ない。という違いがある。
p74:時間的にも経済的にも余裕があり、料理に手間もかけられるし、食材にも気を配れる専業主婦のいる家庭ほど、子供の成績が良い傾向があるといえそうだ。
p110:成績のよい子は親子の会話が多い。
p119:親の休日の格差、労働時間帯の格差が、子供の学力格差や生活の質の格差に結びつくとしたら不公平だろう。
p132:衰退産業から成長産業に人が移動することによって、夜中はたあr機、土日は休めない人が増えて行く。その結果生じているのが「生活の質の格差」なのだ。そしてそれが、子どもの成績の差という結果としても表れてくる。
p178:夫が土日休みでない場合、夫婦生活満足度は低い。
p219:「下流社会」で私は、格差それ自体を悪いとは言っていない。たしかに格差が拡大し続けることは問題だ。そしてもっと問題なのは、格差が固定化し、親の格差が子どもに再生産されることであると書いた。

今年に入ってから、日曜日はほとんど勤務が続き、子どもとの会話なども少ない・・・・。

{図書館で2/8借り10読了、記入は2/22}