- 作者: 重松清
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/05/31
- メディア: 単行本
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ミッチョ(美智子)、シュン(倉田俊介)、トシ(浜田敏彦)、ユウ(雄司)、の4人が、北海道のかつて炭鉱として栄えた北都で過ごした小学4年の時代から、39歳になっておりなす、さまざまな人間模様。タイトルは、小学生の時に遊園地を造ろうと約束した「丘」の名前で、第三セクターとして実際に遊園地になり、市から出向したトシが園長、ミッチョはその妻で、小学校の先生。シュンは、北海道を離れるが、ガンで余命いくばくもないことがわかる。それから、子供を妻の愛人に殺された川原さんと、川原さんを取材するユウ。上巻は、4人がカシオペアの丘で再会するところまで。
p260 子どものお葬式でいちばんつらい瞬間っていつだと思いますか?・・・私は出棺のときだったなあ、棺に蓋をする前の、ほら、最後のお別れっていうやつあるでしょ。みんなで棺を取り囲んで、菊の花を中に入れて・・・あのときが一番きつかったんですよ。棺の小ささが、つらかった。
p342 ゆるしたい相手を決してゆるせずに生きていくひとと、ゆるされたい相手に決して許してもらえず生きていくひとは、どちらが悲しいのだろう
いろんな思いが重なりながら、読み進めています。ミッチョとシュンの間に、何があったのか。シュンはどう生きていこうとするのか。
{地区cで10/6借り21読了}