読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

カシオペアの丘で(上)/重松清

カシオペアの丘で(上)

カシオペアの丘で(上)

ミッチョ(美智子)、シュン(倉田俊介)、トシ(浜田敏彦)、ユウ(雄司)、の4人が、北海道のかつて炭鉱として栄えた北都で過ごした小学4年の時代から、39歳になっておりなす、さまざまな人間模様。タイトルは、小学生の時に遊園地を造ろうと約束した「丘」の名前で、第三セクターとして実際に遊園地になり、市から出向したトシが園長、ミッチョはその妻で、小学校の先生。シュンは、北海道を離れるが、ガンで余命いくばくもないことがわかる。それから、子供を妻の愛人に殺された川原さんと、川原さんを取材するユウ。上巻は、4人がカシオペアの丘で再会するところまで。
p260 子どものお葬式でいちばんつらい瞬間っていつだと思いますか?・・・私は出棺のときだったなあ、棺に蓋をする前の、ほら、最後のお別れっていうやつあるでしょ。みんなで棺を取り囲んで、菊の花を中に入れて・・・あのときが一番きつかったんですよ。棺の小ささが、つらかった。
p342 ゆるしたい相手を決してゆるせずに生きていくひとと、ゆるされたい相手に決して許してもらえず生きていくひとは、どちらが悲しいのだろう

いろんな思いが重なりながら、読み進めています。ミッチョとシュンの間に、何があったのか。シュンはどう生きていこうとするのか。


{地区cで10/6借り21読了}