本屋大賞翻訳部門に選ばれたことで、このところ書店の目立つところに並んでいる本著、扁桃体=アーモンドが小さく感情がわからないという主人公の、特異な話かと思ったが、心に打たれる部分が多々あった。
主人公についての特徴などを以下にまず引用
p22:僕は笑うことはなかった。p29:医者たちが僕に下した診断は、失感情症とも呼ばれるアレキシサイミアだった。p31:(頭の中のアーモンド 扁桃体小さい・・研究結果によって、僕の名前が付けられるかも)ソン・ユンジェ野p56:クリスマスイブは、僕の誕生日だった。p174:ドラは、ゴニとは正反対のところにいる子だった。(/ユン教授の子)
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印象にのこった箇所や言葉を以下に引用↓
p66:(母さんとばあさんがいなくなり)今や完全に一人だった。p126:「救うことのできない人間なんていない・救おうとする努力をやめてしまう人たちがいるだけだ」元死刑囚のアメリカの作家P・J・ノーランの言葉
p130:(シム博士)自分が妻をどれほど愛していたのか、それなのにどうして妻を救ってやることが出来なかったのかばかりを考えていた。
p208:目が合った。ふたりとも、目をそらさなかった。(ドラと)p266:「人間を救えるのは結局、愛なのではないか。そんな話を書いてみたかった」と著者は語っている 訳者あとがき
このところ、韓国の文学が続くが、BTSの米トップや、アカデミー賞、Netflixでの愛の不時着など、エンタメ分野ではなかなかな躍進が目立っている印象を受ける。従軍慰安婦訴訟やDHCのHP表現など、さまざまな問題が、相互に理解を深めることで、よい方向に解決されることを望む。
{2021/4/19-20読了、記入は4/24(土)}