- 作者: 池波正太郎,井上靖,岩井三四二
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2016/09/10
- メディア: 文庫
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今年の大河ドラマにあわせて、「女城主」に絞って、池波正太郎や井上靖らの短編をまとめた小説集で、それぞれきらっと光る内容。とりわけ最初の作品が、井上靖の「本田忠勝の女(むすめ)」で、『真田丸』で吉田羊さんが演じていた“月姫”の背景がわかって、どうもドラマの顔が思い浮かんでしまうのだが、あの感動をもう一度味わうことができた。
『直虎』をとりあげているのは、植松三十里の『虎目の女城主』という新作の書き下ろしで、今後の展開をうかがうのに参考になった。これだけ短編でも、直親との別れや、徳政令をめぐるやりとり、直親の子・虎松(後の井伊直政)との邂逅など、胸にぐっとくる部分がいくつかあり、歴史上あまり知られてこなかった人物ではあるけど、ドラマも楽しみだ。
発刊したPHP研究所のサイト→ http://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-76610-2
{2017/01/10-21読了、記入は22(日)}