- 作者: 又吉直樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2015/03/11
- メディア: 単行本
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第153回の芥川賞を受賞し、何かと話題になる本著をようやく読む。登場人物に共感したり感動したりすることが難しかったのは、久しぶりの純文学だったからなのか、と感じて、レビューなどを見ると、結構、意見が分かれているようだ。いくつかの言葉には、言い回しなど含めて印象に残るところもあった。こうした形で脚光を浴び、著者はテレビによく出演するようになって、拝見する機会も増えたが、本人も話されているように、二作目以降にも期待したい。
出版した文藝春秋のサイト⇒ http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163902302
(本の話WEB)⇒ http://hon.bunshun.jp/sp/hibana
印象に残った言葉をいくつか引用
p53:路傍の吐瀉物さえも凍える、この街を行く人々は誰も僕達のことを知らない。僕達も街を行く人のことを誰も知らない。
p81:僕は全ての輪から放り出され、座席でも通路でもない、名称のついていない場所で一人立ち尽くしていた。僕は何なのだろう。
{12/4-7読了、記入は12}