読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

火花

火花

火花

第153回の芥川賞を受賞し、何かと話題になる本著をようやく読む。登場人物に共感したり感動したりすることが難しかったのは、久しぶりの純文学だったからなのか、と感じて、レビューなどを見ると、結構、意見が分かれているようだ。いくつかの言葉には、言い回しなど含めて印象に残るところもあった。こうした形で脚光を浴び、著者はテレビによく出演するようになって、拝見する機会も増えたが、本人も話されているように、二作目以降にも期待したい。


出版した文藝春秋のサイト⇒ http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163902302

(本の話WEB)⇒ http://hon.bunshun.jp/sp/hibana


印象に残った言葉をいくつか引用
p53:路傍の吐瀉物さえも凍える、この街を行く人々は誰も僕達のことを知らない。僕達も街を行く人のことを誰も知らない。
p81:僕は全ての輪から放り出され、座席でも通路でもない、名称のついていない場所で一人立ち尽くしていた。僕は何なのだろう。


{12/4-7読了、記入は12}