- 作者: 河合隼雄,岡田知子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/05/28
- メディア: 文庫
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著者の遺作となった自伝的小説で、兵庫県の丹波篠山が舞台。
昭和3年生まれのハァちゃんこと城山隼雄の子ども時代の話で、
今では過去のことになってしまった戦前・戦中の時代ながら、
温かい母親に見守られながら成長していく。
印象的なのは、感受性豊かな子どもへの母親の言葉だろう。
p19:「ほんまに悲しいときは、男の子も、泣いてもええんよ」
p58:「ケンカぐらいしてもええけど、嘘は絶対にあかんで」
p226:「失敗は誰でもあるんや。なんぼ失敗しても、すねたらあかん。わかったやろ。すねたらあかんのやで」
河合隼雄さんの気さくで温かな人柄を思い出し、なるほどと思いました。
バタバタしていて、久しぶりの書き込み。以後、概略でメモ。
{4/14読了、記入は4/21}