読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

泣き虫ハァちゃん

泣き虫ハァちゃん (新潮文庫)

泣き虫ハァちゃん (新潮文庫)

著者の遺作となった自伝的小説で、兵庫県丹波篠山が舞台。
昭和3年生まれのハァちゃんこと城山隼雄の子ども時代の話で、
今では過去のことになってしまった戦前・戦中の時代ながら、
温かい母親に見守られながら成長していく。

印象的なのは、感受性豊かな子どもへの母親の言葉だろう。
p19:「ほんまに悲しいときは、男の子も、泣いてもええんよ」
p58:「ケンカぐらいしてもええけど、嘘は絶対にあかんで」
p226:「失敗は誰でもあるんや。なんぼ失敗しても、すねたらあかん。わかったやろ。すねたらあかんのやで」

河合隼雄さんの気さくで温かな人柄を思い出し、なるほどと思いました。
バタバタしていて、久しぶりの書き込み。以後、概略でメモ。

{4/14読了、記入は4/21}