読書録

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手紙/東野圭吾

手紙 (文春文庫)

手紙 (文春文庫)

冒頭から強盗殺人があり、どういう展開になるのかと思ったが、読みとおしてなるほどと納得。罪を犯した武島剛志(つよし)と、その弟の直貴(なおき)。直貴が恋愛や就職で幸せをつかもうとするたびに、強盗殺人犯の弟という現実が立ちはだかる。
大学の案内冊子をしのばせた倉田、バンドへ誘う寺尾祐輔、就職先の平野社長、のちに結婚する白石由美子、とりまく人たちの優しい部分も印象に残る。
p396:イマジンというバンド名と歌・・直貴の言葉「差別や偏見のない世界。そんなものは想像の産物でしかない。人間というものは、そういうものとも付き合っていかなきゃならない生き物なんだ」

{地下鉄リサイクルコーナーより8/17読了}