読書録

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子どものうつに気づけない!/傳田健三

「子どものうつ」に気づけない!―医者だから言えること 親にしかできないこと

「子どものうつ」に気づけない!―医者だから言えること 親にしかできないこと

子どもだってうつ病になることはあるけど、そうなっても大丈夫、その対処法などについて紹介している。
その合言葉は、3つの「あ」、「あせらず、あわてず、あきらめず」が基本とのこと。(p108)
今は大丈夫かもしれないけど、いろいろ厳しいこともあったし、しっかり見守っていてあげたいと思った。

p45〜うつ病の子の親は何ができるのか?
?子どものことを観察し、理解し、コミュニケーションをとる。
?子どもの危機は家族全体の危機であると考える。
?お互いに自分の意見を伝えあう。
?あ新しい視点から問題をとらえ直す。

p89〜正常な自我の発達に及ぼす父親の役割(マスターソンより)
「光り輝く鎧に身をかためた騎士」というすばらしいもので、子供を現実世界へ引き出し、興味あふれる世界へ導くというきわめて重要な役割を担っている。...父親が子どもと適切な関係を形成していることが不可欠。...ただ、父親が導く現実世界が本当に魅力あるものではなくなってきた大変な時代に。

p94〜子どもに問題が起きた時の10カ条
?両親で何度もじっくり話し合う
?適度な反省は必要だが、必要以上に自分たちを責めない。原因を追及しすぎない。
?これから何をすべきか考える。
?誰かに相談する。両親のみで問題を抱え込まない。
?カウンセラーなどと信頼関係を築き、情報を交換し合って協力していく
?子どもの立場になって考える。
?子どもの良いところ、プラスの側面を見る。現在できている部分を評価する。
?思春期に達したらこれまでの対応を改め、一人の人格として尊重する。
?最終的には両親が対応し、支え、状況を変え、自分たちが変わっていくしかないのだと腹をくくる。
?すべてを一気に変えることはできない。小さな変化を大事にする。今、ここからできることから始めていく。

p111;ジャマイカ療法:心の病気がほぼ回復したとき、同じようにいう言葉があり、「まっ、いいか」と思えるようになる。
「ジャマイカ」という言葉を5回唱えれば・・・

p148;子供へのアドバイス(現在の自分を変えようと思うまでになったら)
?最初からかわりようがないとあきらめていないだろうか。変わる可能性、試していないこと、ほかの方法は?
?行動する前に予測してしまってはいないだろうか
?今、ここからできることを始めよう。不安だけど、まず一歩を踏み出そう。

p150:問題解決技法の実際
?問題点を整理し、?解決しなければいけない問題をはっきりさせ、?問題を解決できる可能性のある方法をできるだけ多く考え、?各方法の長所と短所を評価したうえで、?その状況に最も適した方法を選び出す、?それを行動に移してみて、?うまくいけば行動を続け、そうでなければ戻って同じ手順でやる。

{フォーラムで5/25に借り6/3&16読了}