読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

『60代から心と体がラクになる生き方』 和田 秀樹 著

 老いの不安を消し去るヒントという副題で、高齢者専門の精神科医の著者が、認知症や健康、おカネ、孤独などの心配は、どれも幻想だとして、「自分が心から興味を引かれるものに従うp168」という行動基準をすすめている。

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 冒頭で、不安の多くが「高齢者をろくに見ていないマスコミや学者の垂れ流した情報に起因p3」と書くことや、「老年という時代を幸せにするには、相続税100%しかあり得ないと思っていますp64」、「視聴率をトップにできる自信があり・・・(中略)・・・深夜にニュース番組や高齢者向けの番組を放送すれば」などについては、メディアに対する不信感があるのかと、これまでの著書からも感じてしまうところがある。

 禁煙や食事制限、がんの外科的処置を、高齢者に施すことは否定的で、臨床経験から認知症の進行を食い止めるには、「興味があることをやり続けること、日常的にやっていた習慣をなくさないといことだけ」p98というのは、心得ておきたいところ。

 

 1960年生まれの著者が、最近発刊した本『70歳が老化の分かれ道 若さを持続する人、一気に衰える人の違い』(詩想社新書)』が、近くの書店ではこのところランキングで上位にあったように思う。老いへの関心は高く、その関連の記事のリンクを以下に引用しておく。

diamond.jp

  今月、歳を一つ重ねる中で、読書やメモを作成する能力も格段に落ちてきて、きょうまで作成することが出来なかったのが悲しい。ただ、 本著にあるように、ストレスが溜まるようなやり方はよくなくて、幸せが感じられるよう、工夫をしていかないと行けないのかも知れない。


{2022/1/3/6日-7月:読了、記入は3/28月}