ソーシャルメディアの使い方のうち、ふと考えると、ツイッターは情報収集、フェイスブックは高校や大学の同窓関係や仕事関係、ラインは家族や親族、というような使い分けになっている気がする。ただ、最近はLINEで、大手新聞や海外メディアも個別に記事をアップしてくれるので、ニュースもよく見るようになった。
そのLINEの歴史を、韓国ネイバーが親会社p13で、2001年に検索サービスで日本進出を図ったもののうまくいかず、創業者のイ・ヘジンが、シン・ジュンホに指示して2008年からさまざま開発を始めp41、写真共有かメッセージアプリか検討をしていた際に、2011年東日本大震災を受け、いまのLINE開発にいたったという。発表は6月だった。
確かにNAVERまとめなど、知ってはいたが、関わった人物がさまざま登場し、興味深いエピソードも交えながら、なかなか面白い読み物にもなっている。
とりわけ、ネイバーが検索では韓国では圧倒的でも、2010年にカカオトークにスマホ上では、負けるp135というところが、教訓として参考になる。「モバイルは、インターネットの拡張版ではなく、新しいパラダイムである」p136という、ハンゲームを率いてネイバーと一緒にNHNを作り、その後離れてカカオトークを開発したキム・ボムス氏の話だ。
また、ライブドアが、ホリエモンの退陣以降、2010年5月にNHNジャパンの子会社になり、2012年1月にLINEに統合された(p156表)ことは、知らなかった。その年の6月、スパイダーマンのスタンプによるキャンペーンという新しい形の広告手法の背景にライブドアの企業文化があったという指摘は面白い。p171
そのライブドア出身の出澤剛LINE社長が、キャッシュレス社会を取り上げたニュースでインタビューに答えていたのを2月11日に見たが、放送に出る前に特集記事化されていた→
まさに次を見ながら戦略を進めているLINE。徴用工裁判やレーダー探知などめぐり厳しい状況が続いている日韓関係だが、LINEの融合のような形にはならないのだろうか・・・
発刊した扶桑社のサイト→
{2019/2/4-8読了、記入は2/17}