読書録

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労働ダンピング

労働ダンピング―雇用の多様化の果てに (岩波新書)

労働ダンピング―雇用の多様化の果てに (岩波新書)

規制緩和が二極化と貧困化をすすめたとして、「何もしなければ悪くなるだけ。新しい経済の枠組みに対応できる、商品ではない人間のための新しい労働システムを構築する働きかけが必要」と訴える。

p225〜視点として
①働き方のスタイルを男性モデルから女性モデルに切り替える←男性であるがゆえに家族との生活など人権の保障に配慮しなくてもよいとする男性差別を内包するものであることを指摘。
ジェンダーの視点は、非正期雇用の戦力化が、常用雇用を駆逐していく勢いを強くすることを警告。
③差別や暴力との闘いに費やすエネルギーをもっとほかのことに振り向ければ社会はもっと平和になり、一人一人が尊重されるように作り替えられていくだろう。

←確かに、このままではどうにもならないという気はしてくる。
{フォーラムから3/29借りて、4/5読了}