読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

『データサイエンス「超」入門 をウソと見抜けなければ、データを扱うのは難しい』 松本 健太郎 著

  システム&データ関係で4冊目。

 発刊した毎日新聞出版のサイト↓

mainichibooks.com

 世論調査やGDP比較、若者の〇〇離れなど、様々な事象で当たり前のように言われているデータについて、背景を含めて疑問を持つよう促し、リテラシーを高めることの重要性を指摘している。一部引用すると、

p20:リテラシーとは、簡単に言うと、適切に読み取り、適切に分析し、適切に表現する力です、インプット、思考、アウトプットの3つを合わせてリテラシーと呼びます。どれか欠けてもいけません。

p62:(歪曲にたいし)一度全体を俯瞰して見てみると良いでしょう。絶対比較しない、全体の数字と相対的に比較する、頻繁にある現象か確認する、一番大事なのは深呼吸でしょうか。 

 おわりに、に著者本人がツイッターフェイスブックのアカウントを紹介し、疑問や質問をと呼びかけているので、以下、紹介↓

twitter.com

+ https://www.facebook.com/kentaro.matsumoto.0716

 

 本書は2018年に刊行された内容だが、FBの自己紹介で「第3の通信社を目指す「JX通信社」マーケティング担当。」とあって、さらに進化されている様子。これからも注目していきたい。

 

{2020/10/6_7読了、記入は10/17(土)}

『最新オープンソースがよ~くわかる本』 寺田雄一 著

  システムとソフトウエア関連3冊目。

図解入門ビジネス 最新オープンソースがよ~くわかる本
 

 発刊した秀和システムのサイト↓

www.shuwasystem.co.jp
 DXと言葉を聞かないことがないような昨今、人工知能など開発にあたり、オープンソースで急激に発展してきたことがわかる。いくつか引用。

p19:オープンソースHadoop(ハドゥープ)がビッグデータの活用を可能に

p70:仕様がオープンになり、APIが提供され、相互に連携できるようになってくると、システムインテグレーションのコストが限りなくゼロに近づいていく

p100:オープンソースを販売するRedHatモデル、
p104:日本発運用監視 Hinemos

p114:オープンソースエコシステムを創るAndroidモデル、

p181:今おすすめのオープンソースで、TensorFlowテンソルフロー人工知能
⇒これ以降、読み方も書いてあるのが嬉しい:
・ラピッドマイナー、エラスティックサーチ、オープンエイエム、など

 

 あとがきで紹介、

オープンソース活用研究所のサイト⇒ https://osslabo.com/

◇「マジセミ」サイト↓

majisemi.com

 学ぶことは多い・・・

 

{2020/10/5-6読了、記入は10/17(土)}

『システム設計教科書』 赤間 世紀 著

 ソフトウエアとシステムの学習で、図書館から2冊目。

 発刊した工学社のサイト↓

https://www.kohgakusha.co.jp/books/detail/978-4-7775-1572-1

いくつか以下に引用↓
p13:ウォーターフォール・モデル:抽象度の高い上流工程から低い下流工程に向かって、滝の水が落ちるように、開発作業が行われる
 
p14:システム要求定義⇒ソフトウエア要求定義⇒基本設計(構造やアルゴリズムなど仕様を設計)⇒詳細設計(フローチャートで設計仕様書に)⇒コーディング⇒テスト・・・・
 
p74:ブレインストーミングのルール4つ:他人の発言を批判しない、自由奔放な発言を歓迎する、質より量を求める、他人のアイデアに便乗する
+禁句は:実現しない、空想的だ、くだらない、わかりきっている、コストがかかる、意味がない、以前やって失敗した
 こちらは2011年の発刊、このところ、アジャイル型が増えているのだろうが、システム要求定義など、基本的なところでは、おさえておきたいと思う。

 

{2020/10/4_5読了、記入は10/17(土)}

『ずっと受けたかったソフトウェアエンジニアリングの新人研修』 宇治則孝 監修

  ソフトウエアの構築について、図書館にあった第2版を借りて、学習する。

 発刊した翔泳社のサイトは第3版↓

www.shoeisha.co.jp

いくつかメモを以下に引用

p008:1970年代「構造化プログラミング」制御構造(処理の流れ)を簡素化して明確にする、と考える方法論。
+連接(逐次)、分岐、反復の3つの組み合わせで表現できる。gotoを使わない、小さな単位に分割し組み合わせる、

p014:オブジェクト指向による分析と設計:プログラムとデータ一体にしたようなものが主体、プログラムをメソッド、データを属性
 
p017:ウォーターフォール型開発:時系列に沿って段階的に進む、分析や設計など抽象的な工程を行い、次にプログラミングやテスト
+要件定義⇒外部設計⇒内部設計⇒製造⇒テスト⇒運用:不具合が最後まで見つからず最初まで遡って修正する、遅れるとすべてに影響
 
p020:アジャイル型:2001年の宣言:プロセスやツールより個人間の交流を重視、大量の文書よりきっちり動くソフトウエア、契約より顧客と協調、
+無理に計画に従うより目の前の変化に柔軟に対応せよ:変化する顧客の要望を取り入れ素早い開発が可能に
 
p058:要求定義と要件定義を区別するコツ:頭に顧客の要求、システムの要件、⇒ステークホルダー分析で関係者を抽出、あるべき姿の明確化
 
p086:外部設計書の作成手順:業務フローの作成、サブシステムへの分割、画面レイアウトや帳票レイアウトの作成、コード設計、論理データ設計
⇒データフロー図:フローチャートで使用する図記号には、ルールあり
 
 
p227:使いやすいシステムにするには:要件定義書で、各機能の説明を専門用語ではなく理解しやすい表現にする、
+使い方をイメージしてもらうために、画面遷移などを示す、業務フローを意識して各機能を説明するなどが重要

この6年でいろいろ進化していることも想定されるが、まずは流れをつかみたい。 

 
{2020/10/3_4読了、記入は10/17(土)}

『そろそろ親とお金の話をしてください』 安田 まゆみ 著

・コロナで高田賢三氏が81歳で死去、年齢的にいつでもおかしくない状況の中で、いろいろ考えてくれているようだ。
・話しづらいことを検討し始めている中で、自分としても本著をよみ、前向きに準備を進めていく必要を感じた。

 発刊したポプラ社のサイト↓に目次あり

www.poplar.co.jp


P3*著者の安田まゆみさんのサイト↓元気が出るお金の相談所↓

www.my-fp.net

覚えておきたいポイントをいくつか引用してメモ
P22:クーリングオフは不可と契約に書いてあってもできるし違約金払わなくてもいい
P30:銀行の「定期預金+投資信託」が高齢者に勧めて良いか疑問、リスク見えずアンマッチ
P44:認知症の義母が有料老人ホームに入った際、月額22~23万:
・入院時18万、月額18万(家賃6、管理費6.5、食費5.5)
・そのほかの雑費2万、
p53:元気なうちにやっておきたい10のこと から:
⇒かかりつけ医に挨拶p74、終末期の希望を聞き出す、民事信託
p73:暮らしぶりのチェックポイント:
⇒ヒートショックを起こさないよう浴室をあたためているか など
p103:活用して親に聞いておきたいこと:+きょうだいで事前に話し合う、誰がサポート、費用負担、情報の共有

  やっておきたいことやポイントなど、図表になっていて、とてもわかりやすい。ひとつひとつ、備えておくように、努力はしたい。

 この読書録、読んでから2週間になるが、なかなか記録する余裕がなく、以降は概略で記録していくしかないか・・
 
 
{2020/10/2-3読了、記入は10/17(土)9時半~①}

『SNS変遷史 「いいね!」でつながる社会のゆくえ』 天野 彬 著

  SNSの変遷や特徴が、データを含めてきっちりとまとまっていて、辞書のように傍らに置いておきたい一冊。

 著者は1986年生まれで中学時代からネット空間になじんでいたとのことだが、パソコン通信のことについても記述があって、懐かしく当時のフォーラムなど思い起こした。

 SNSを巡っては、分断を加速させる化という議論もあるなかで、ラストの一言p317「SNSの良いところは、その機能の根底にボトムアップ性があることだ。だから、誰もが自由につながり、自分のためのテクノロジーとして活用することができる-これからも、そんな良さを感じられる空間であればと一人のユーザーとして願っている」というメッセージに、著者のSNSへの愛情を感じた。

発刊したイースト・プレスのサイト↓に詳細目次あり

eastpress.co.jp

 

 いくつか引用してメモ

◇ユーザー5000万人獲得まで、電話50年、テレビ22年、携帯電話12年、インターネット7年、FB3年、ツイッター2年で、普及の速度が加速度的に上がったことわかる:p4

◇デジタルメディアの3つの特性として、
1)双方向でフラットなコミュニケーションの促進
2)テキスト~映像といった形式をすべて備えるメディアで何でも表現できる
3)情報の増加でベタな知識とメタな知識が共存する、突き詰めたのがSNS p5

◇シンプルな見取り図として3つのフェーズ
1)パソコン通信から掲示板、個人サイトの時代
2)発信のハードルが下がったものとしてのブログや前期SNS
3)スマホ普及とともに、よりマイクロ化・手軽化・分散化した後期SNS p6

ソーシャルブックマークにあった可能性:
はてながコミュニティのよう&Newspicksが設計思想に近い 
・ニュース記事の管理でタグ付け行い、タグソノミー文化の一部、情報量の増大を解決する受け手のリアクションだったと言える p69

SNS活用の三つのM:観察、交流、測定、p112

◇「セカイカメラ」のポテンシャルで、限定性は大きな価値を生む
ex「姉ヶ崎寧々タグ」事件p123

◇「暇な女子大生@bored_jd」ツイッターアカウントでフォロワー20万、
⇒テレ朝のドラマ『暇なJD・三田まゆ』p140

◇インスタの構図、レフ・マノヴィッチによる4タイプ
⇒フラットレイ、ファーストパーソン、ミニマリズム、シーン、 p148

◇情報との出会いは「ググる」から「タグる」へ:シフトの理由 p158~
⇒1)情報源としての信頼性、2)リアルタイム性、3)スクリーンサイズの最適性、
4)感性への訴求力、

◇我シェアする、ゆえに我あり:I shared,therfore I am MITシェリー・タークル p177

シミュラークル=模倣、コピー、模造など仏ジャン・ボードリヤールのターム p192

◇『仮想人生』(はあちゅう)『何者』(朝井リョウ)で描かれる承認欲求の発露p254

www.gentosha.co.jp

◇長谷川正人氏・奥村隆氏(2009年)による二面性、
・対話的と改変可能性を支える夢、+ARでmv『電脳コイル』『東のエデン』p296~7

www.tokuma.jp

 引用が多岐にわたってしまったが、紹介されている映画や小説など、ぜひ接してみたい。

 

{2020/09/23-10/2読了、記入は10/03(土)}

『不自由な男たち その生きづらさは、どこから来るのか』 小島慶子 田中俊之 著

  定年を迎えて考える「俺って何?」=喪失感(p25)をかかえつつ、満員電車に揺られながら99%が競争には負けて(p212)しまう現実のなかで、仕事だけでなく、家庭や地域にフィールドを広げてかけ算で考える(p215)ことが大切ということか。

 夫婦は、子どもがいなくなったときでもパートナーでいる意味、を考えると、「なお一緒にいようと思う人は、自分にとって特別な存在」p231、小島慶子さんは、「その人と一緒にいると、自分一人で眺めるよりも世界がより、ましに見える」というところでしょうか」と語っているが、そうありたいものだ。

 発刊した祥伝社サイトから検索して以下、目次あり↓
s-book.net Library Service

ダ・ヴィンチニュースから、新刊案内↓

ddnavi.com

 
 小島さんが紹介しているエピソードで、いくつかメモ。

p141:マスコミ社会はまさに男性優位、仕事人間武勇伝の宝庫で、めちゃマッチョだから、時代遅れな発想が平気で通ったりしちゃうんですよね。

p146:民間業者に委託して託児所を作らないかと提案したが、役員からいくら儲かるか数字を出せと・・

p159:「霞ヶ関から働き方を変えよう」厚生労働省の河村のり子さん、国会答弁対応改善

 

 過去に読書録に記した本と著者が、本書でも登場 p177

 

mrboopapa.hatenablog.com

 
ここまで書いて、検索して、本著は2度目であることに気付く・・・ mrboopapa.hatenablog.com

 4年前と受け止め方が違うかどうか(微妙に違う)・・・恥ずかしいけど記録に。

 

 にしても、バタバタしていて、なかなか読み進められない。

 これを書いている本日朝、粗大ゴミ回収で、壊れた椅子とこども用含む布団セットを出して、ようやく 一段落ではあるが、まだまだ片付かず、いつまでかかることか。

 

{2020/09/20-23読了、記入は10/03(土)}

『私の仕事 国連難民高等弁務官の10年と平和の構築』 緒方 貞子 著

   2019年10月22日に92歳で亡くなった著者の、2002年12月、草思社から刊行された単行本が、2017年に文庫化されたものだが、米トランプ政権の誕生など世界情勢が混迷するなかで、本書の内容はいまも問われている大きな課題だ。

 ハーバード大で2001年に行われた講演の内容p326が示唆的で、以下引用。

今や世界は、共通する人間の安全と安定のための、広がりのある継続的なパートナーシップを築くことを選ぶのか、あるいは再び、自己中心的な孤立主義に戻るのか、その岐路にたっています。・・・人間の安全保障を打ち立てるという明快な理解の上に立った人類の連帯を築くための長い険しい道のりに踏み出すときが、やってきたのです。

発刊した朝日新聞出版社のサイト↓

publications.asahi.com

  「はじめに」は単行本として、エッセイや講演だけでなく、読売や朝日、外交フォーラムなど紙面や雑誌への投稿をまとめた冒頭に出てくる部分だが、思いがまとまっていて、以下引用する。

p10:私が10年の間に、中近東、バルカン、アフリカ、アジア、中南米各地での紛争をみていて思いはじめたことは、国家が権力によって領土を完全に保全し、国民の生命の安全を完全に保護できる時代は終わったということである。紛争がおこる前に、飢え、病気、宗教的民族的差別、社会的不公正で苦しむ市民を直接支援する国際的な仕組みをつくらなければ、この地球上から難民がなくなる日は来ない。私は、アフガン復興の仕事に取り組むことにより、国家に加えて人間の安全保障を考えるという思いを実践にうつす第一歩を踏み出したのである。

 また、文末の解説p382でも引用されている重要な部分p222もメモ。

一番大事なことは苦しんでいる人間を守り、彼らの苦しみを和らげること

 解説の中には、名付け親が、曾祖父の犬養毅元首相、父は外交官、母方の祖父も外相という外交官一家だったこと。結婚相手の父はジャーナリストで政治家だった緒方竹虎などを紹介している。そして、5.15事件や2.26事件の教訓から、軍隊暴走の危険性をふまえつつ現実主義的な対応で多国籍軍の要請などを行った背景だとする。

 ちょうど、ルワンダ難民救援でゴマの難民キャンプも訪れたことがあり、本著にも紹介されていた対応の難しさを実感したことを思い出す。米英の孤立主義への傾斜など、人間の安全保障という理想からは厳しい状況になっている印象もあるが、よりよい世界になるよう願いながら、何ができるかは考え続けたい。

 

{2020/09/15-18読了、記入は09/20(日)} 

 

『伝える仕事』 池上 彰 著

   テレビ、新聞、雑誌で、これほど活躍されている方はいないのではないか、と思うぐらい、登場する著者の、これまでの生き方や考え方が、とてもわかりやすく詰まった一冊。

 この読書録だけで12冊の記録があるので、テレビ解説でポイントは最初はかくして剥がしながらやることとか、インタビューしながら頭の中でメモする、など、他の著作でも読んだような内容もあるかと思いつつ、国谷キャスター降板の背景で取材で得た情報や、朝日新聞のコラム騒動をめぐり批判した他社の実名を記すなど、最新の微妙な動きについてもいろいろ触れられている。

 もとは、PR誌「本」2018年4月~2020年1月連載を加筆修正したとのことだが、本著でも紹介している著作活動のきっかけが、この講談社だったということだったためか、とても読みやすく経緯などがわかる形に再構成されている。

伝える仕事

伝える仕事

  • 作者:池上 彰
  • 発売日: 2020/05/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

伝える仕事

伝える仕事

 

 いろいろ引用して覚えておきたいが、ここは著者の思いを、以下引用

p95:(どう思うか?の尋ねに自分自身の意見を挟まずに何が言えるか難題)そうした経験を通じて考えてきて至った答え、それは「民主主義社会を支えるためには、国民ひとりひとりが自分の頭で考えることが必要であり、そのための判断材料を提供するのが私の仕事だ」ということでした。

 

p96:視聴者に判断してもらえる材料を過不足なく伝える、これが私の任務なのだと思いながら、ニュースを伝えています。 

 
p235:考えて行きついた答えは、「わかりやすいニュース解説をこれからも続けていくこと」です。
 
p236:(EU離脱決定はフェイクで世論が動いた)メディアによる情報のチェック機能や、性格で理解しやすい情報の提供が欠かせません。

  きのう09/19土の夜も、『池上彰のニュースそうだったのか!! 新型コロナでみえてきた「日本の問題」』の放送があったが、テレビと原稿執筆、この仕事の量に驚きつつ、やりがいのある生き方を送っておられ、素晴しいと思う。

 

 

なお、過去に読んで記録した著者の本は以下。

mrboopapa.hatenablog.com

mrboopapa.hatenablog.com

mrboopapa.hatenablog.com

mrboopapa.hatenablog.com

mrboopapa.hatenablog.com

mrboopapa.hatenablog.com

mrboopapa.hatenablog.com

mrboopapa.hatenablog.com

mrboopapa.hatenablog.com

mrboopapa.hatenablog.com

mrboopapa.hatenablog.com

mrboopapa.hatenablog.com

 

 

{2020/09/13-14読了、記入は09/20(日)}

『IoTで変わるのは製造業だけじゃない』 日韓IT経営協会 著

 発刊した日刊工業新聞社のサイトから↓ 

pub.nikkan.co.jp

 3年前に刊行された本書だが、図書館でみつけ、内容はよくまとまっていて、今につながる部分がわかりやすい。著者は、2006年、韓国がIT産業に力を入れ始めたころに、ITベンチャーが日本で事業推進を補佐する意味で設立(p178)とのことだが、コロナの対応や、BTSが全米でトップになるなど、この分野での日本の遅れはなんともしがたいようにも思う。

 

 引用は、新「ネオダマ(新珠玉)」についてなど、メモ。

p74: ネットワーク(つなぐ)、オープン(開く)、ダウンサイジング(小さく)、マルチメディア

 p139~:新しいビジネスを創造するにはオープンデータの活用が有効

2014年政府の専用サイト、DATA.GO.JP

 

 デジタル庁に向け、早速動き出した管内閣、この分野での取り組みについて、之を書いている、けさ9/19のTV情報番組で、橋下徹氏は、個人情報保護との関連、システム一元化へ関連業界からの抵抗、の二つが大きな課題と言及していたほか、辛坊 治郎キャスターは、まだマイナンバーカードを持っていないことを明らかにし、政府への信頼なども個人情報関係では課題になることが窺われた。

 

{2020/09/10-13読了、記入は09/19(土)} 

『定年後からの孤独入門 SB新書』 河合 薫 著

 なかなか仕事がうまく回っていかないと感じるなか、自分の考え方を変えた方がよいかとも思わせてくれた一冊。著者は、テレビでの出演もよく見るようになったが、フィールドワークに裏打ちされた話として、よくわかった。

定年後からの孤独入門 (SB新書)

定年後からの孤独入門 (SB新書)

 

 発刊したSBクリエイティブのサイト

www.sbcr.jp

 土曜の夜にまとめてメモ。時間がなく簡易に。後ほど詳述するかどうか・・・

 ラストにあるように、面白く生きたいもの。冒頭部分から以下のみ引用

p8:(人生後半戦をカッコよく生き続ける人が持っているもの=)カネでも地位でもなく有意味感(meaningfulenss)
+700人のインタビューをもとに、健康社会学の立場から解説。他の人はどうしているを知ることで手に入れるp9
+読後に、理不尽と想定外の連続である人生を「おもろく生きるが勝ち」と思えることを願うp12

 

  半径3メートルで幸せが感じられますように。

 

{2020/09/09-10読了、記入は09/19(土)} 

『実は、仕事で困ったことがありまして 人材育成のプロが教えるストレスフリーに働く「問題解決力」』 寺下 薫∥著

  一人でも対処方法について学ぶことができるよう、まとめ方などとても工夫されている。はじめにのp5で、3つのポイントを示し、1ゴールを考えられているか、2原因を考えられているか、3問題の全容を明らかにすることができているか、をおさえる癖をつけるよう、まずは提案している。 

 

 発刊した大和書房のサイト↓同じ出版社が続くが、こちらには内容PRあり↓

www.daiwashobo.co.jp

 

 本著のp46に、スキル不足を克服するための12の基礎力とお勧めの書籍がリストアップされているが、このうち、読んでいない3冊のみ引用

前に踏み出す 実行力・・『採用基準』 伊賀泰代

考え抜く 計画力 『ストーリーとしての競争戦略』 楠木健

チームで働く 状況把握力 『商売の原点』 鈴木敏文 

  ミッションとビジョンで、ヤフーp142を参考に

ミッション:UPDATE JAPAN 情報技術のチカラで日本をもっと便利に

ビジョン:世界で一番、便利な国へ 

 

日々、学ぶこと多い。

 

 

 

{2020/9/8-9読了、記入は09/13(日)}

『超AI時代の生存戦略 〈2040年代〉シンギュラリティに備える34のリスト』 落合陽一 著

  ネットメディアをはじめ各界で活躍する著者の3年前に発刊された本。書店では、

小学館新書 働き方5.0 これからの世界をつくる仲間たちへ』がアップデートされて並べられ、著者の人気の高さが伺われる。 
超AI時代の生存戦略

超AI時代の生存戦略

 

   思考フレームを提示しようと、本書で紹介されている補足リンクや引用については、いまは削除されているようで、たどりつけなかった。発刊した大和書房のサイト↓で、l電子書籍の2か月後に単行本が発刊された模様。

www.daiwashobo.co.jp

www.daiwashobo.co.jp

 

 覚えておきたいポイントを、以下引用して残す。

p32:グローバル化とインターネット化と通信インフラの整備によって、ワークライフバランスという言葉は崩壊したことを意味している。ワークとライフの関係性は完全に「バランス」ではなくなった。これからは、「ワーク”アズ”ライフ」、つまり、差別化した人生価値を仕事と仕事以外の両方で生み出し続ける方法を見つけられたものが生き残る時代だ。

+p164:「老後」というのは退職を前提とした言葉なので、これから先、意味をなさなくなると僕は思っている。なぜなら、WLBがWULになる中で、企業から抜けたらそこで職が終わるということにはならないからだ。

+p166:自分に投資して、仕事を変えていくというのもキーワードになるだろう

 

物事の継続性を生むのは、3つの報酬=ギャンブル的、コレクション的、心地よさで、継続性がないならどれかが欠落しているのではないか、p68~70、

 

「ギットハブ」という共有サービスで日々技術が新しくなっていくが、このシステムは法律でも使うべきだと思う、p110

  正直、デジタルの最先端をいく著者に、私たちの世代が追いついていけるのか・・とも思わないではないが、なんとか今後も注目してみていきたい。

 

なお、書店で並んでいたのは以下↓

 

 

 

{2020/8/31-9/8読了、記入は09/13(日)}

『武士道』 ワイド版岩波文庫 新渡戸 稲造 著 矢内原 忠雄 訳

  ことし8月1日(土)21時~ 『蝶々さん~最後の武士の娘~』 BSPドラマをたまたま見て、2011年の再放送ではあったが、宮崎あおいさんの好演、および、コロナで放送休止中の朝ドラ『エール』でも、蝶々夫人のオペラもモチーフにしたストーリーが登場していたが、余りにも知らなかったことが多かった。

 脚本家・市川森一さんの遺作となったこのドラマでは、プッチーニのオペラ「マダム・バタフライ」のヒロインである蝶々さんを、士族の娘で懐剣で自害をするという行為を「士風の美」として描き直せないかと思われてこの原作が書かれたということで、その背景の武士道、についても知りたくなって、手に取った。

武士道 (ワイド版 岩波文庫)

武士道 (ワイド版 岩波文庫)

 

 発刊した岩波書店のサイト↓

www.iwanami.co.jp

 まずは、もともとは英文で著者が病気療養中の38歳のときに、1899年に米で発刊され、日本語訳として、岩波からは1938年の初版が1974年に改訂され、ワイド版としては1991年に発刊されたとのこと。引用される外国文献の数々含め、こうした内容と知り、正直驚いた。原文には触れるべきものということを改めて感じた。

 そして、確かにドラマで描かれた自刃・切腹について相当詳しい記述があった。

 文体も独特で、一か所のみ引用↓

p128:私は武士道に対内的及び対外的教訓のありしことを認める。後者は社会の安寧幸福を求むる福利主義的であり、前者は徳のために徳を行うことぉ強調する純粋道徳であった。

 宗教との関連ほか、文化論的な側面も強くあり、よく取り上げられる 菜根譚 についても読んでみたい。


{2020/09/01-03読了、記入は09/5(土)}

『デジタル・デモクラシーがやってくる!』 谷口将紀&宍戸常寿 著

  政治学憲法学の専門家が、デジタル化に伴うデモクラシーの課題について、対談のスタイルでとても軽やかにわかりやすく伝えている。各章ごとに「ポイント」が最後にまとめられ、頭に入りやすいスタイルで、政治分野でこうした本に接するのは珍しい印象があるが、著者たちの読み手にこだわる姿勢を感じた。

 発刊した中央公論新社のサイト↓

www.chuko.co.jp

書評にもいくつか取り上げられていた↓

 

覚えておきたいノウハウなど、以下引用

<古田大輔BuzzFeed Japan創刊編集長:3つの戦略>

p39:①コンテンツ戦略、4つの切り口)1)読者のアイデンティティに近く、2)エモーショナルな部分に影響する、3)ナレッジ、知識を与える、発見がある、4)アスピレーション自分でもできそうやってみたいとあこがれを持たせる、の4つが重要

p42:②ディストリビューション戦略(プラットフォーム、世界ではFB、日本では有チューブやツイッター、③エンゲージメント戦略(シェアやコメント、世界に比べて4分の1)

 

 <小口日出彦パースペクティブ・メディア代表取締役自民党の情報戦略>

p71:NHKと民放の朝の報道番組の内容を、全部テキストデータに分解:映像に含まれる要素をすべてテキストデータとして書き出す、時系列に沿って集計してトピックス

p75:ホットリンクという会社が、ブログや掲示板の書き込みなどメタデータの分析

p90:ヒット現象を予測する数理モデルを作る、鳥取大の石井晃教授、選挙予測可能性探る

 <第四次産業革命を政治に実装するための2つの山>

(日経書評記事より→)政治のIT活用には、2つのハードルがあると指摘する。通信の安全に関する「技術的課題」、そして民主的な手続きの正当性をめぐる「根源的課題」だ。先例主義を重んじて変化を嫌う与野党の議員の多くは、この両者を盾として多くの改革に背を向けてきた。
国会中継はネットで手軽に見られるようになったが、ペーパーレス化すら満足に進まない政治の現状に暗然とする。新型コロナウイルスへの対応をめぐって、政策決定の遅さや行政手続きの煩雑さが批判を浴びている。ネット政治の課題と可能性を知ることは、日本社会の将来を考える一助に 
 
p242:シシド)複数政党制とメディアの多元性が、リベラル・デモクラシーの礎石だといわれてきたのですが、メディアの経営基盤と質の高い競争が強化されるような取り組みが望まれます。
p250:谷口)第四次産業革命がもたらす社会に適合した民主政治というものに作りなおすには、原理原則まで遡ってゼロベースで考えることが必要だといえます。

 ネットの暗い面だけでなく、可能性にも光をあてながら、将来の構想を考えていこうという意欲的な一冊で、3月10日に発刊。その後、新型コロナウイルスの感染拡大で、デジタル化の遅れが顕著にわかったなかで、制度変更にむけ、知恵を絞っていくことが求められていると実感する。


{2020/8/27-31読了、記入は09/13(日)}