読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

『目的なき人生を生きる』 山内 志朗 著

 

目的なき人生を生きる (角川新書)

目的なき人生を生きる (角川新書)

 

 

目的なき人生を生きる (角川新書)
 

 

今月はバタバタしていて、記録する余裕がなく、振り返って簡単にメモ。

発刊したKADOKAWAのサイトには、目次あり↓

www.kadokawa.co.jp

 

 いろいろ思い悩んだ頃に読んだのが、 ヴィクトール・E・フランクルの『夜と霧』で、人生には意味がある、という方向で考えがちだった。その意味では、本著は逆説的なタイトルでありながら、その分、自由に気楽に、と語りかけてくれるようでもある。『シンゴジラ』や『君の名は。』など、映画も登場し、論じる範囲は幅広い。

 カールシュミットの友敵理論を批判的に引用したり、善悪の二元対立に嫌悪感を示しながら、「行くところは決まっていないのに、どこかへ行きたいときに、目的地はない。人生に目的がないというのは、それと同じことなのだろう。風に吹き着く目的がないのと同じように」p193という。

 

 


{2019/2/20-21読了、記入は2/25夜}

FACTFULNESS(ファクトフルネス) ハンス・ロスリングほか著

 

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

 

 

 「世界で100万部の大ベストセラー! 40カ国で発行予定の話題作、待望の日本上陸」と書店で目立つところに展示され、ビジネス書としてはある書店ではランキング上位になっていたので、手に取って見たが、なかなか参考になる内容。

 各章ごとに、10の思い込みを乗り越えるための心得がまとめられ、発刊した日経BP社のサイトで、目次も掲載されている↓

shop.nikkeibp.co.jp

 

10のうち、特に気をつけたいと感じた3つのみ、章のタイトルから以下引用。
第5章 過大視本能 「目の前の数字がいちばん重要」という思い込み
第6章 パターン化本能 「ひとつの例にすべてがあてはまる」という思い込み
第8章 単純化本能 「世界はひとつの切り口で理解できる」という思い込み

 非常事態宣言を出したアメリカのトランプ大統領にこそ、読んでもらえればと感じてしまう。しかし、ビルゲイツ氏やオバマ前大統領が絶賛というコピーも出ていたので、それはだめか。

 

{2019/2/16立読、記入は2/17}

『ついに「愛国心」のタブーから解き放たれる日本人』 ケント・ギルバート 著

 

 著者がよく言及するキーワードは、WGIP=ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム。p7に、「簡単に言えば、先の戦争についての罪悪感や嫌悪感を日本人の心に植えつけて、日本を二度と軍事的も立ち上がれない国にしようというもの」という。

 

発刊したPHPのサイト↓著者の同じようなテーマの本も多数あり

www.php.co.jp

 

著者の言説は、先に読んだ以下の流れで、受け入れられやくなっているように思う。

mrboopapa.hatenablog.com

世に様々な謀略論はあるが、リテラシーをしっかり身につけて、何が真実かを見極めていきたいものだ、と改めて感じた。

 

{2019/2/8-11読了、記入は2/25夜}

韓流経営LINE NewsPicks取材班 著

 

韓流経営 LINE (扶桑社新書)

韓流経営 LINE (扶桑社新書)

 
韓流経営 LINE (扶桑社BOOKS新書)

韓流経営 LINE (扶桑社BOOKS新書)

 

  ソーシャルメディアの使い方のうち、ふと考えると、ツイッターは情報収集、フェイスブックは高校や大学の同窓関係や仕事関係、ラインは家族や親族、というような使い分けになっている気がする。ただ、最近はLINEで、大手新聞や海外メディアも個別に記事をアップしてくれるので、ニュースもよく見るようになった。

 そのLINEの歴史を、韓国ネイバーが親会社p13で、2001年に検索サービスで日本進出を図ったもののうまくいかず、創業者のイ・ヘジンが、シン・ジュンホに指示して2008年からさまざま開発を始めp41、写真共有かメッセージアプリか検討をしていた際に、2011年東日本大震災を受け、いまのLINE開発にいたったという。発表は6月だった。

 確かにNAVERまとめなど、知ってはいたが、関わった人物がさまざま登場し、興味深いエピソードも交えながら、なかなか面白い読み物にもなっている。

 とりわけ、ネイバーが検索では韓国では圧倒的でも、2010年にカカオトークスマホ上では、負けるp135というところが、教訓として参考になる。「モバイルは、インターネットの拡張版ではなく、新しいパラダイムである」p136という、ハンゲームを率いてネイバーと一緒にNHNを作り、その後離れてカカオトークを開発したキム・ボムス氏の話だ。

 また、ライブドアが、ホリエモンの退陣以降、2010年5月にNHNジャパンの子会社になり、2012年1月にLINEに統合された(p156表)ことは、知らなかった。その年の6月、スパイダーマンのスタンプによるキャンペーンという新しい形の広告手法の背景にライブドアの企業文化があったという指摘は面白い。p171

 そのライブドア出身の出澤剛LINE社長が、キャッシュレス社会を取り上げたニュースでインタビューに答えていたのを2月11日に見たが、放送に出る前に特集記事化されていた→

www3.nhk.or.jp

 

 まさに次を見ながら戦略を進めているLINE。徴用工裁判やレーダー探知などめぐり厳しい状況が続いている日韓関係だが、LINEの融合のような形にはならないのだろうか・・・

 

発刊した扶桑社のサイト→ 

www.fusosha.co.jp



{2019/2/4-8読了、記入は2/17}

情報法概説 曽我部真裕 林秀弥 栗田昌裕 共著

読書・学習の記録として・・・いろいろあって、メモする余裕がなく。

常時同時配信が話題になる中。 

 

情報法概説

情報法概説

 

 

{2019/1/26-28読了、記入は2/9}

『ことばが消えたワケ』 米川 明彦 著

 

ことばが消えたワケ ─時代を読み解く俗語の世界─

ことばが消えたワケ ─時代を読み解く俗語の世界─

 

  オストアンデル、スワルトバートル、イキムトヘーデル、なんて、まったくわからない言葉だが、なかなか楽しい。p3、それぞれ、饅頭、袴、放屁と、1902年の滑稽新聞に出ているという。本書で、歴史を感じながら、言葉の面白さを実感できた。

 

発刊した朝倉書店のサイト↓

www.asakura.co.jp

 

 このほか、備忘録として、いくつか引用。

p28:外来語に「る」がつく・・サボる=サボタージュから怠ける

p65:21世紀の若者ことばで、gdgd ぐだぐだ、kwsk くわしく

p36~:老人語とみられる中に、「べっぴん」「女給」「接吻」

p106:業界用語で働き方が変わり、「夜討ち朝駆け」が消えていった・・のか?

 

 文学作品や映画など、時代を背景にすでに使われない言葉が登場することがあるが、俗語というのは、結構、楽しませてくれるが、なかなか難しい世界だ。

 

{2019/1/8-21読了、記入は2/27夜}

 

才能の正体 坪田信貴 著 (ブログ移行後、初投稿、テスト兼ねて)

ダイヤリーから移行でタイトルから著者名消え残念+移行後初でテスト
 
お詫び

 10年以上使ってきたはてなダイヤリーがなくなると通知を受け、あわてて先週1/26土にこちらのダイヤリーに引っ越したけれど、設定していたものがいろいろ引き継がれず残念。

 ひとつは、タイトルに入っていた著者名が全部消えてしまった・・・いまさら追記することも難しいので、ご容赦いだたきたい。
 あわせて、トラックバックなど、いまは死語かも知れませんがこれもなくなり、ページビュー表示機能も、 917151 を最後に消えました。
 
 移行後、機能についてまだ把握し切れておらず、例えば過去にさかのぼって投稿できるかどうか(ダイヤリーでは、記入日とは別に、読了日に戻して投稿していました)などわからず、あわせて年末年始からこれまでバタバタしていて、本を読む量もがくんと減ってしまい、はてさてどうしたものか・・・
 
 テストで、この年末年始にかけては、いただいた
『才能の正体』 坪田信貴 著 を2018/12/26-2019/1/5で読了。
各章ごとにポイントのまとめがあり、とてもわかりやすく、勉強になりました。
これを、ダイヤリーでははまぞうだったか紹介ソフトがあったけど、アマゾン商品紹介で・・・

 

才能の正体 (NewsPicks Book)

才能の正体 (NewsPicks Book)

 

 なるほど、表示されました。

 

発刊した幻冬舎のサイト⇒ は埋め込み方式を選べるようになっていた・・↓

www.gentosha.co.jp

 

  備忘録と、今後やりたいこととして、3つだけ内容から引用↓

 

◇p91:観察力、洞察力、想像力で相手の思考や行動を見抜ける人が、才能がある人であり、ビジネスで成功する人です。

 

◇p194:1)頭の中にあるこのを自分の言葉にして口に出すこと、2)笑顔で、テンションの上がる言葉や前向きな言葉を、繰り返し言うこと。-これだけで、自分も周りも驚くほど変化する。

 

◇p250:人との向き合い方の基本は、フィードバック。そして、信頼関係を築くこと。これをきちんとしていけば、あなたのもとで、その人の才能は勝手に開花していきます。

(引用終わり)

 

 カテゴリーも、右側のタブから選択する形でいいのだろうか・・・


 さて、過去に投稿できるかどうか、編集オプションで投稿日時を1/5に設定して、アップしてみます。どうなるか・・・

 一応過去にも投稿できたことを確認、あわせて編集もできるかテスト・・

 

{2018/12/26-2019/1/5で読了、記入は2/3日曜}

 

安倍官邸VS.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由

安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由

安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由

発刊した文藝春秋のサイト→ https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163909578
文春オンライン告知⇒ http://bunshun.jp/articles/-/10000
著者のフェイスブックhttps://www.facebook.com/fuyuki.aizawa

帯やサイトでは、
「なぜ放送されないんだ!」が大きな文字で描かれ、発売にあわせて、週刊文春の12月20日号で記事も出ていた。

「政権を揺るがす「森友事件」の報道の最前線で活躍したNHKのエース記者が突如退職した。何があったのか?
著者は「森友事件」の発覚当初から事件を追い続けたNHK大阪放送局の司法担当キャップだった。
次々に特ダネをつかむも、書いた原稿は「安倍官邸とのつながり」を薄めるように書き換えられていく。
NHKでも検察でも東京vs.大阪のせめぎ合いが続く中、ついに著者は記者職からの異動を命じられた。
記者であり続けるために職を辞した著者が、事件の核心、取材の裏側、そして歪められる報道の現在を赤裸々に明かす、渾身のノンフィクション。」と紹介されている。

これに対しては、以下のような報道もある。

朝日新聞:NHK元記者「森友報道で上層部が介入」 局側は反論 2018年12月19日19時54分
https://www.asahi.com/articles/ASLDM5F85LDMUCLV00T.html
・NHKコメント引用:19日の定例会見で「主要な部分において虚偽の記述が随所に見られる上、未放送原稿を規則に反して持ち出し、加工した上で(本の中で)公表もしており、極めて遺憾だ」などと述べた。記者が守るべきルールを逸脱しているとし、「必要に応じて対応を検討する」という。「虚偽の記述」が何を指すのかについては「取材や制作に関することに関しては、お答えできない」とした。NHK広報局は「ニュースや番組については、報道機関としての自律的な編集判断に基づいて放送しており、報道局長の意向で報道内容を恣意(しい)的に歪(ゆが)めた事実はありません」としている。
文芸春秋コメント引用:19日、「『森友事件』は重大な国民の関心事であり、『安倍官邸VS.NHK』は事件をスクープしたNHK元記者・相沢冬樹氏による公正なノンフィクション作品です。NHKという公共放送がその国民的関心事を、国民に正しく報じたかを検証する上でも、有益な内容であると確信しています」(週刊文春編集局)


◇ZAKZAK「NHKvs文春バトル勃発 元記者が書いた森友学園本に「虚偽の記述」⇒ https://www.zakzak.co.jp/soc/news/181220/soc1812200014-n1.html


◇LITERA記事2018.12.21⇒ https://lite-ra.com/2018/12/post-4441_3.html
引用:NHK関係者の話)実は、相澤さんの本については、発売日の13日に報道局の編集会議で取りあげられていて、小池報道局長の『私の意向で報道内容が恣意的に歪められたことはない』という発言に続き、例の『虚偽の記述が随所に見られる』という発言があったんです。しかも発言したのは他ならぬ、本で、特ダネを出すために小池報道局長と駆け引きをした『K社会部長』とされている人。いまはその上の編集主幹というポストです。当然、相澤さんと一緒に仕事をし、苦楽をともにしてきた同僚は、小池報道局長からの圧力などを身をもって知っている。でも、組織の人間ですから……。上司から詰められて『はい、本の内容は事実です』とは口が裂けても言えない。編集主幹(元社会部長)の発言も、そう言わざるを得なかったんでしょう。会見で述べた計画管理部長のコメントはそれを繰り返しただけ。がんじがらめですよ」


取材の裏側をここまで書いてもいいのか?と思えるぐらい、濃い内容ではある。
当事者の一方が否定している以上、何が真実なのか、知りたい。


{2018/12/22-12/24読了、記入は12/25}

論壇の戦後史 平凡社ライブラリー 873

増補 論壇の戦後史 (平凡社ライブラリー)

増補 論壇の戦後史 (平凡社ライブラリー)

 毎日新聞で論壇記者をしていた著者が、戦後から今に至るまでの歴史を解説している。

 『世界』の創刊と、『中央公論』と『改造』の復刊、『文藝春秋』の登場など、いわゆる総合雑誌が、どういう形で生まれ、論壇を形成してきたのか、あまり接してこなかった内容だけに、興味深かった。

 とりわけ、丸山真男氏の「超国家主義の論理と心理」(1946年世界5月号)が与えた衝撃、というのが、これは学生時代に読んだ覚えもあるので、そういう背景があったのかと初めて知った(p72)。それこそ「現代政治の思想と行動」のトップに収められている論考で、ご本人を囲んでお話を聞いた覚えもかすかにあるのだが、定かでないのが悲しい・・そしてこの論文は、天皇制擁護の津田左右吉論文への対応に困った当時の世界の編集長・吉野源三郎氏が、丸山真男氏に依頼したという。


発刊した平凡社のサイト→ http://www.heibonsha.co.jp/book/b373042.html


  講和条約をめぐる平和問題談話会の生命や研究報告が、再軍備反対・非武装中立という護憲・改憲反対の原理的立場として生き続けるp116というが、このほど決まった防衛計画大綱や中期防で、「いずも」の空母化が盛り込まれるなど、なんとも隔世の感がある。

 中盤で紹介される、高坂正堯のデビューp180「現実主義者の平和論」(1963年中央公論1月号)は当時29歳。最近、新書も出ているが、論的にした坂本義和p182、や現実主義者として永井陽之助が登場するが、この方々の本は、それこそ学生時代に読んだことを思い出す。学生時代前後は、『世界』も結構読むことがあったが、最近はほとんど読むことがなくなってしまった。

 著者は最後の方に、戦後の終焉で戦後論壇も消滅したのは当然だったp225、高度情報社会とも呼ばれる時代に活字は特権的な地位を失ってはいるものの、論ずべき考えるべき問題はたくさんあり、過去を振り返ることで、今後のあるべき論壇の形を考えることになるというのは、そうかも知れない。


 トランプ大統領の登場や、世界で進む分断の中で、どう考えていけばいいのか。国内でも、安全保障関係をめぐっては、主要紙の間でも主張の対立があり、正反対の論調がある。

*12月15日(土)朝刊、辺野古土砂投入で
朝日新聞:辺野古土砂投入を強行+社説)民意も海に埋めるのか、
産経新聞:辺野古に土砂投入+主張)普天間返還に欠かせない、

*12月19日(水)朝刊、防衛計画の大綱:空母化で
東京新聞:空母化米機発着も+社説)専守の歯止めどこへ
産経新聞:防衛費5年27兆円+主張)空母化を評価する、


 さまざまな論に接しながら、自分の考えを持ちたいものだ。 


{2018/12/11-12/21読了、記入は12/22土曜}

心を折る上司 角川新書 K-205

心を折る上司 (角川新書)

心を折る上司 (角川新書)

 

 「管理職の仕事は管理ではない!多くの現場を見てきた著者による実践論」と帯にあるように、具体的な事例が豊富で、とても参考になる。サイトには、全目次も掲載されている。

 スパルタ方式で臨んでいたM氏が、部下の話を聞こうとカウンセリングの技術を身につけ、スタイルを変えていった、という画餅ではない事例として登場させている(p175〜181)のだが、これが著者自分自身であったというところは、経験に裏打ちされ、やり方について納得できる点でもある。


発刊したKADOKAWAのサイト→ https://www.kadokawa.co.jp/product/321710000156/


 師走で日々忙しく、印象に残った点を簡単に5つだけ備忘録としてメモ
◇一律に管理するところから、マネジメントは崩壊していくのです…最も重要なのは、人を育てることです。p27
◇ワーク・エンゲージメント=従業員が仕事に対して、「熱意」を持って誇りややりがいを感じながら、夢中になって「没頭」し「活力」に満ちた状態で積極的に取り組んでいる心理状態です。つまり、仕事が楽しくて楽しくてしょうがない、という状態であり、モチベーションが究極まで高まっている状態でもありp141
◇キャリア・アンカーを見極める=エドガー・シャイン提唱、自ら選択する際にもっとも大切な、犠牲にしたくない錨(不動点)となるような価値観や欲求のことで、8つのカテゴリーp151は、以下を重視。
⇒経営、専門、安定、起業独創性、自立、社会貢献、チャンレンジ、ライフスタイル、
◇モチベーションを上げたいなら、仕事の価値を高め、やりがいを見つける手伝いをする、成長のロードマップをみせ、仕事と理想の自分像の連動を図るp157
◇肝は「一人ひとりに誠実に向き合う」という点に収束していきます。そして会社の土台は人であり、マネジメントは人を育てることであるという結論に結びついていくのですp230

 プロフィールを見ると、著者はほぼ同世代で、外資系コンピューターメーカーをへて、98年に野村総研に入社、メンタルヘルス研修の草分け的存在になったというのだからすごい。これからも注目していきたい。
 改めてこの読書録を検索してみると、http://d.hatena.ne.jp/MrBooPapa/mobile?date=20070705
『会社に行くことがツラくなったら読む本』を読んでいた。

 それにしても師走・・あわただしく、余裕がないのはなぜだろう。

{2018/12/6-12/11読了、記入は12/22土曜}

50才からが“いよいよ”モテるらしい神話「フランス女」

 

 「30歳で素敵に、40歳でチャーミングに、そしてそれ以降は人生最後まで、抗えない女になれるものよ p213」 ココ・シャネル の伝説の名言など引用しながら、女性の生き方について、なんとなく元気に考えさせてくれる内容。フランスに住んで影響を受けた著者が、いまはスイスに住みながらも、「人はフランス女に生まれるのではない。フランス女になるのだ」という。


 脱線のコラム、「山崎川」p57には、おっとそうくるかと吹き出してしまった。名古屋市千種区とは縁があり、ここで紹介してわかる人がいるのかと思いつつ、この辺が著者の身近に感じさせる上手さなのかなぁとも感じた。


発刊した小学館のサイト→ https://www.shogakukan.co.jp/books/09388620

著者のブログ→ https://mnagasaka.exblog.jp/


・目次にそって、9つの神話と関連エピソードを以下引用
【神話その1 フランス女は太らない】食生活に気を使うからp34
【神話その2 フランス女は自立している】専業主婦の肩身の狭さはたぶん世界一p42、エパヌイスモン=開花p48
【神話その3 フランス女は人間である前に「女」である】 エ・アロール(それで)p78ミッテラン大統領の言葉、人様の恋愛は勝手
【神話その4 フランス女は自由奔放(生涯恋愛体質)である】絵瑠夢(えるむ)バンドでキーボードをしていた著者p105
【神話その5 フランス女は、だから産んでいる】
【神話その6 フランス女はお洒落である】著者は新橋の出版社にいてp149、幸福なことだったのだろうp153と振り返る
【神話その7 (けれど)フランス女は合理的(=ケチ)である】システムDという表現でDはデブルイヤール抜け目がない、旨く乗り切るp160
【神話その8 フランス女は美しく歳を重ねる】
【神話その9 フランス女は遺伝子である】


いろいろな生き方があるけど、著者の生き方を含め、なんかほっとできる一冊でした。


{2018/11/27-12/6読了、記入は12/9}

通じない日本語 世代差・地域差からみる言葉の不思議 平凡社新書 861

新書861通じない日本語 (平凡社新書)

新書861通じない日本語 (平凡社新書)

 帯の「今日パンツはいてくれば良かった」を聞いて驚く中高年と若者との意味の違いなど、面白く解説している。国立国語研究所副所長で日本言語学会会長の著者が、これまでの研究成果の一端を紹介しているのだが、世代差、地域差など、なるほどと新たな知識をえる部分が多々あった。なお、平凡社が研究協力してはいるが、パンツの意味変化などは、広辞苑が歴史的に古い順に記載されていて参考になるp14とのことではあった。


発刊した平凡社のサイト⇒ http://www.heibonsha.co.jp/book/b325589.html


 面白いエピソードなど以下引用
◇「デジカメのエサはなんだと孫に聞く」サラリーマン川柳p12で、ウミガメなど連想する世代がいる
・「ポルノが好き」p26も・・

◇詩歌の五七五は、2モーラが4つ束になった構造p32、
→各要素の頭2モーラずつ組み合わせ略語にexユニクロコブクロp36、
→語末の2モーラを頭にもってきて逆転:まいう、めんご、ぱいおつなどp47

◇「ふんいき」を若者は「ふいんき」学生の7〜8割に。音位変換メタセシスというp78、交換エラーもある
exあきばはら→あきはばら、したつづみ→したづつみ、山茶花さんざか→さざんか
→赤ちゃん言葉の長短という組み合わせに、さっちゃんも、→英語では二つめの音節に長くで、ナガサーキなどp95

小椋佳の白い一日で、真っ白な陶磁器を掃除機だと思っていた著者p107、

◇味噌汁はからいかしょっぱいかp125で、名古屋に特有の「けったマシン」、肉といえば関西では牛肉など、

◇アクセントの地域差で、「ありがとう」の事例p168 東京は:り、名古屋は:が、京都大阪は:と、鹿児島は:とう
名古屋弁で「これ、なにー」など疑問で発言を下げると、他の地域では詰問されているように聞こえるp190


 それにしても、読書のペースが落ちてきたのが悲しい・・通勤時にスマホの歩数ソフトをよく見るようになたっため本を読めなくなっているのが背景にはあるかとも思いつつ、ようやくこの読書録に記入している。言葉の変化という意味では、年末にさまざまな発表があり、そのサイトも以下に備忘録として記録しておこう。


●「現代用語の基礎知識」選 ユーキャン 新語・流行語大賞 - 自由国民社
https://www.jiyu.co.jp/singo/
https://www.u-can.co.jp/company/news/1201239_3482.html ←12/3のプレスリリースから
<年間大賞>■そだねー
<トップ10>■eスポーツ、■(大迫)半端ないって、■おっさんずラブ、■ご飯論法、■災害級の暑さ、■スーパーボランティア、■奈良判定、■ボーっと生きてんじゃねえよ!、■#MeToo(50音順)

Yahoo!検索大賞2018 - Yahoo! JAPAN
https://searchaward.yahoo.co.jp/
https://about.yahoo.co.jp/pr/release/2018/12/05b/ ←12/5のプレスリリースから
パーソンカテゴリー ※部門名は五十音順(大賞・スペシャル部門賞を除く)
【大賞】King & Prince
【アイドル部門賞】King & Prince
【アスリート部門賞】羽生結弦
【お笑い芸人部門賞】ひょっこりはん
【作家部門賞】矢部太郎
【女優部門賞】今田美桜
【声優部門賞】小林由美子
【俳優部門賞】中村倫也
【ミュージシャン部門賞】安室奈美恵
【モデル部門賞】Kōki,
スペシャル部門賞(平成生まれの著名人)】羽生結弦/大坂なおみ

カルチャーカテゴリー
【アニメ部門】ポプテピピック
【映画部門賞】グレイテスト・ショーマン
【ゲーム部門賞】モンスターハンター:ワールド
【小説部門賞】夫のちんぽが入らない
【ドラマ部門賞】半分、青い。
【流行語部門賞】大迫半端ないって

プロダクトカテゴリー
【飲料部門賞】綾鷹
【お取り寄せ部門賞】ルタオ チーズケーキ
【家電部門賞】iPhone 8
【クルマ部門賞】ジムニー
【コスメ部門賞】オペラ リップティント
【食品部門賞】乃が美 「生」食パン
【スイーツ部門賞】赤いサイロ 


いやはや、検索関係では、知らない言葉が多いこと。あわせてさらに若い、Yahoo!きっず、平成最後の「検索ランキング2018」と「急上昇キーワード」が、以下、発表されているのだが、その第一位については、大人がほとんどわからない、ということを取り上げていた情報番組があったが、確かに・・・
https://about.yahoo.co.jp/pr/release/2018/12/05a/ から見出しを引用↓
2018年に子どもたちに検索された人物第1位は、2015年から4年連続で点字の発明家「ルイ・ブライユ」!
ブレイクした芸人の「ひょっこりはん」や、ダンスと歌詞が子どもたちに人気の楽曲「USA」の検索が急上昇!
・ふつう、ルイ・ブライユと言われてわかるのは少ないと思うのだが、教科書に取り上げられていたとのことだった。


ことばに対するセンスは磨き続けていたいものと、改めて思った。それにしても、ほんと読書量が減ってきたのは何とかしたい・・・


{2018/11/18-27読了、記入は12/9日曜}

商店街はなぜ滅びるのか 社会・政治・経済史から探る再生の道 光文社新書

商店街はなぜ滅びるのか?社会・政治・経済史から探る再生の道? (光文社新書)

商店街はなぜ滅びるのか?社会・政治・経済史から探る再生の道? (光文社新書)

商店街はなぜ滅びるのか 社会・政治・経済史から探る再生の道 (光文社新書)

商店街はなぜ滅びるのか 社会・政治・経済史から探る再生の道 (光文社新書)

 6年前に書かれた本書ではあるが、大型モールと商店街の関係など知りたくなり手に取る。これまでの歴史が分析され、興味深い内容だった。

 著者の立場は、商店街という理念は評価できるが、それを担う主体に問題があった=「両義的」p43だという。歴史の振り返りでは、日本的経営の賛否論や社会福祉論を展開しているのだが、零細小売業が規制緩和に対抗できず公的資金に頼ってしまったことが問題だったp174と手厳しい。そして日本型コンビニの登場によって終焉を迎えるp191ことになったという。 


発刊した光文社のサイト→ https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334036850

 
 縦軸に個人と地域、横軸に既成と給付をおき、四つの類型がp200の図で示され、1980年代は以降は、個人と地域に対する規制を緩和する一方、国から紐付きの金で生活補填したが、21世紀に入って給付の削減が議論になっているとする。
 ラストでは、地域全体をみんでケアし、地域を支える仕組み作りを考えていく必要で、商店街の是非がそれを考えるのに格好の材料だということでしめているp211

 
 自ら振り返って、商店街で買い物をするということが、ほとんどないような気がする。しかし、人生100年時代を考えると、どう地域と向き合っていくのか、確かに考えてはいきたいところだ。


 それにしても、本を読むペースがこのところ落ちてきてしまった・・どうしたものか。久しぶりに自宅で消防点検や荷物が届くのを待ちながら、書くことができたのではあるが。


{2018/11/7-11/18読了、記入は11/24}

50代から本気で遊べば人生は愉しくなる SB新書 

 著者が、いかに芸の世界に入り、その後、絵画やボクシングなどに挑戦していったのか、その生き方が紹介され、そうだったのかと納得するとともに、こうした生き方ができれば素晴らしいのだろうと感じた。


発刊したSBクリエイティブのサイト→ https://www.sbcr.jp/products/4797388411.html


 素敵なエピソードや言葉がたくさんあるのだけど、少しだけ引用して紹介
◇p6:まずは自分の心に「私の魂は何をすれば歓喜するか」と問いかけてシードの存在に気づくことです。そして、やりたいいことのシードを見つけたら、毎日コツコツと水やりをしていくことです。すると、やがて芽吹き、魂の歓喜がもたらされるようになります。
◇p21:(最終的に求める魂の歓喜とは)自分が喜ぶかどうか、楽しいかどうかです。
◇p133:一見遠回りのように見えることでも、無駄なことは何一つないということを学びました。
◇p209:みんながやりたいことをして、お互いの存在を認め合いながら、家族であり続けているのです。


 いまのドラマのクールで、著者は、読売テレビのブラックスキャンダルに出演している。
https://www.ytv.co.jp/blackscandal/cast-staff/
HPで【山口紗弥加ドラマ初主演!壮絶な復讐劇】偽りの不倫スキャンダルによって地獄に叩き落とされた元人気女優が、整形して生まれ変わり、自分を嵌めたゲス達に復讐していく…という内容で、いまのメディア・テレビ界への皮肉も込められている感じではあり、主題歌は「ゲスの極み乙女」で、「以外にこのドラマの主題歌が務まるでしょうか?」という川谷のコメントを掲載しているが、いやはや。
在阪民放の作るドラマが少なくなってきているという話も聞くが、こうしたテーマで取り上げることができるのは、さすがともいうべきか。

 
{2018/10/27-11/7読了、記入は11/24}

コンテンツビジネスの経営戦略

コンテンツビジネスの経営戦略

コンテンツビジネスの経営戦略

 はじめに、で「コンテンツビジネスが多様化する中なか、コンテンツを既存の縦割り型メディア業界の枠組みでなく、むしろトランスメディア的な視点から捉え、その価値を最大化する戦略や施策、管理を系統的に理解し、議論する場が必要」p鄯と問いかけ、現状や課題について体系的に紹介している。
 編集にあたったのは、 公益財団法人情報通信学会コンテンツビジネス研究会。



発行した中央経済社のサイト→ http://www.chuokeizai.co.jp/



 個別にも参考になるポイントがあり、いくつか以下に引用
◇ネット利用のすそ野を広げたのはスマホ登場の2000年代後半以降p1で、モバイルファーストの時代が到来p18した

◇映像ビジネスでのAI応用で識別予測実行のうち、Netflixはすでに予測と実行をAIが行い、テレビ局のリアルタイム視聴が崩壊する・・フィルターバブルと呼ぶ社会リスクを回避することがテレビ局の主要な役割となる可能性p43-44

◇消費者が製品やサービスを選択する際に大きな決定要因になるのが「ブランド」p74で、重要な構成要素は「タイトル」が、品質保証に強い影響力を及ぼすp76。日本ではこのタイトルを短縮できることが重要と山川が指摘p86、ハリポタ、ポケモン、アナ雪など。

◇ウィンドウ戦略では、強いブランドの構築がコンテンツのロングライフ商品化、そして収益最大化につながりうるp80

◇キャラクターには、注目誘引、話題創出、販売促進などの効果があるp99ほか、浄化脱臭効果p100がある。

◇日本での伝送路から考える癖がるが、歴史的にも理論的にも、政府は競争促進のために映像産業を水平分離させる傾向があるが、逆に映像企業は経営戦略として企画制作流通の垂直的統合を志向する傾向があるp191、

◇学校でのプロデューサー教育で教えられないこととして、倫理観、創造性と個性、本質的なセンスやスタイル、バランス感覚、点と点に気付いたり結んだりする能力、昔ながらの辛抱強さ、一番大切なのは(教えられない)性格、p216


 キャラクターといえば、ゆるキャラグランプリで、三重県四日市市が組織票でトップ得票ということがいくつか報じられていたが、はてさて、どうなることか・・・ http://sp.yurugp.jp/
 


{2018/11/1-3読了、記入は11/11日曜}